北海道では6日、新たに115人の新型コロナウイルス感染者が確認され、1人の死亡も明らかになった。新規感染者の100人超えは2日連続。鈴木直道知事は同日、道独自の警戒ステージを「2」から「3」に引き上げる方針を表明した。7日にも引き上げ、札幌・ススキノの居酒屋などに営業時間の短縮を要請するといった対策を発表する見通し。
道の新規感染者数は5日に過去最多の119人を記録。同日までの1週間の人口10万人当たりの感染者数は、11・07人と都道府県で最多となっている。道全体の感染者数の約7割を占め、ススキノを中心にクラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ札幌市は21・64人とさらに高い。同市から道内各地に感染が波及している可能性があり、観光需要喚起策「Go Toトラベル」による移動の活発化も影響しているとみられる。
道では、今年2月にいち早く道独自の緊急事態宣言を出した後、感染者数がいったん減少。しかし、4月中旬に札幌市の幹部が「第2波」と言及するような状況にまで増えた。6月以降、しばらく大きな増加はなかったが、秋になって急増し、10月28日に独自の警戒ステージを「1」から「2」に移行していた。鈴木知事は感染拡大防止と経済活動の両立を強調してきたが、「第3波」ともいえる動きで軌道修正を余儀なくされた格好だ。
北海道科学大保健医療学部の秋原志穂教授(感染症看護学)は「2月の独自の緊急事態宣言に伴う外出自粛要請の効果で、道の感染者数は全国で感染が広がった夏ごろは落ち着いた。しかし…
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