急逝の恩師のため… 近大相撲部主将が失意の帰郷で取り戻す「あるべき姿」

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相撲の西日本学生選手権団体で、同大戦に臨む近大の山口怜央=大阪府堺市の大浜公園相撲場で2020年10月4日午後1時10分、石川裕士撮影
相撲の西日本学生選手権団体で、同大戦に臨む近大の山口怜央=大阪府堺市の大浜公園相撲場で2020年10月4日午後1時10分、石川裕士撮影

 第98回全国学生相撲選手権大会(毎日新聞社、日本学生相撲連盟、日本相撲連盟主催)が11月7、8の両日、埼玉県上尾市の県立武道館で開かれる。この大会にひときわ強い思いで臨む選手がいる。今年1月、恩師の伊東勝人監督(当時)を失った近大主将の山口怜央(れお、4年)だ。山口を立ち直らせたのは、相撲が盛んな古里の光景だった。

訃報に続いてコロナ禍で活動休止

 バチン、バチンという力強い音が響きわたる。今年6月、愛媛県宇和島市にある県立津島高の相撲道場。山口は母校の土俵で後輩たちに胸を出していた。30分近く続けると、胸元は内出血で赤く染まり、全身に汗の粒が浮かぶ。だが、気分は晴れやかだった。後輩たちとの稽古(けいこ)を通じ、進むべき道が見えたからだ。

 近大は全国学生選手権で団体優勝8回を誇る「西の横綱」。常に全国の頂点を目指すが、今年は失意の出来事から始まった。…

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