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ヤクルト「外れ1位」の慶大エース・木沢、最後の早慶戦に挑む思いとは

ヤクルトの小川淳司ゼネラルマネジャー(右)から指名のあいさつを受け、高津臣吾監督の直筆メッセージの書かれたドラフト会議のIDを手にする慶大の木沢尚文投手=横浜市の慶大野球部グラウンドで2020年10月29日午前10時12分、中村有花撮影

 10月のプロ野球新人選手選択(ドラフト)会議で、ヤクルトに1位指名された慶大のエース・木沢尚文投手(22)が11月7日から神宮球場で行われる東京六大学野球の早慶戦に臨む。

 現在首位の慶大は1勝すれば2季ぶり38回目の優勝が決まる。木沢との投げ合いが予想されるのは、ヤクルトが1位指名の抽選で外し、楽天が交渉権を獲得した早大の左腕、早川隆久投手(22)。早大も2連勝すれば優勝で、ライバル対決に注目が集まる。木沢は「全部員の思いが報われるような形で勝ちたい。ただそれだけ」と最後の早慶戦へ集中力を高めている。

 木沢は千葉県出身。神奈川・慶応高から慶大に進んだ。最速155キロの直球が武器のパワーピッチャーで、140キロを超えるカットボールを含め変化球を巧みに操る。高校時代はけがに悩まされたが、大学では2年からリーグ戦に登板。今季はここまで先発、リリーフと大車輪の活躍で、5試合に投げ、2勝0敗、防御率2・79の成績を残している。

 木沢は「フォア・ザ・チーム」の思いが強い。将来の理想像については「先発、リリーフのこだわりはない。今はチーム状況で先発を任せてもらっているけれど、任されたポジションに非常にやりがいを感じるタイプなので、必要とされるところで結果を出したい」という。

 憧れの選手は、リリーフ一筋で日米通算906試合に登板し、今季限りで引退するヤクルトの五十嵐亮太投手。「ずっと球団のために結果を出し続け、ファンからも応援してもらっていた選手だと思う。自分も結果を出してファンから応援されるような存在になりたい」

慶大のエース・木沢=東京都新宿区の神宮球場で2020年8月15日午後3時27分、岩壁峻撮影

 ヤクルトの本拠地・神宮は、下級生の頃から「ここで投げられるようになりたい」と憧れ、練習を重ねてたどり着いた場所だ。2018年秋の早慶戦は2回戦に先発したが三回で降板し、チームは2、3回戦と連敗して優勝を逃した。苦い思い出もあり、「今のままじゃ通用しないと思い、成長できた」という球場でもある。

 「あと何試合、神宮で投げられるかと思いながら、一試合一試合、最後の気持ちで投げていた」と今季を振り返る。ヤクルト入りすれば神宮がホームとなる。「まだ神宮のマウンドで投げられるチャンスがある、成長していけるチャンスがある」。大学最後の大舞台で、未来につながる投球を披露する。【中村有花】

ヤクルトは外れ1位が活躍

 ヤクルトは今年のドラフトで1位指名の早川隆久投手を抽選で外した後、外れ1位指名の法大・鈴木昭汰投手も競合の末、外した。木沢尚文投手はいわゆる「外れ外れ1位」。だが、ヤクルトの小川淳司ゼネラルマネジャー(GM)は「(木沢が)残っていたのは、言い方は悪いが『ラッキー』だった」と喜び、「早川君と鈴木君は左投手だったが、チームにとってパワーピッチャーというのも補強ポイントの一つだった」と説明した。

 今のヤクルトの主力は2010年ドラフトの「外れ外れ1位」の山田哲人と、17年ドラフトの「外れ1位」の村上宗隆。2人とも競合した他の選手よりも実績を残しており、「外れ」に「福あり」の前例となっている。

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