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晴レルデ

大阪メルロー/23 生まれも育ちも大阪産で

品種登録が待たれる未知なる黒ブドウ「大阪RN-1」=大阪府羽曳野市で2020年8月

 「名産葡萄(ぶどう)は農家の前栽(せんざい)に棚作り、多く栽(うえ)る。初秋の頃は、鈴のごとく生(なり)て、市に出す。其(その)味、他にまさりて甘美也(なり)。葡萄酒も此地(このち)の名産としらる。風土の奇也」。江戸時代後期。1801(享和元)年に刊行され、当時の観光ガイドブック的な役割をした「河内名所図会」は、大阪・石川沿いの産業拠点としてにぎわう富田林の様子を紹介し、上記のような一節を記している。現在、大阪のワイン醸造所(ワイナリー)が点在する羽曳野や柏原にも近く、大阪のブドウやワインの歴史の奥深さを知らされる。そして一体、このブドウの品種は何なのか――と思いを巡らせずにはいられなくなる。

 大阪への栽培用ブドウの伝播(でんぱ)は、山梨県固有の白ブドウ品種「甲州」とされる。日本固有のブドウとして初めて国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に登録された品種だ。日本酒の産地「西条」で知られる東広島市の「酒類総合研究所」によると、近年のDNA解析などで、甲州のルーツは欧州系ブドウのヴィニフェラ種に東アジア系野生種(ダビディ種と推定)のDNAが2~3割含まれることが判明したという。ユーラシア大陸の…

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