全国高校駅伝

県予選 男子・鎮西学院、秒削りV奪還 女子・諫早、GOTO完全優勝 /長崎

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
雄たけびを上げてフィニッシュテープを切る鎮西学院の宮川選手 拡大
雄たけびを上げてフィニッシュテープを切る鎮西学院の宮川選手

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)の県予選が6日、雲仙市の雲仙・小浜マラソンコースであった。男子は41校が出場し、鎮西学院が3年ぶり15回目、23校で争った女子は諫早が2年連続26回目の優勝を果たした。両校とも首位を一度も譲らず小浜路を駆け抜けた。

 両校は12月20日に京都市で開かれる全国大会に出場。新型コロナウイルスの影響で九州大会は中止になった。【今野悠貴、近藤聡司】

 ◆男子

鎮西学院、秒削りV奪還

 中間区間で1秒を削り出し、松浦との差をジリジリ広げた鎮西学院が“2強対決”を制してV奪還した。

 5000メートル14分台のエース格がそろう「花の1区」は、昨年より3分以上遅い超スローな集団走となった。8キロ付近でスパート勝負となり、鎮西学院の渡野幹大(かんた)選手(3年)が制したが、松浦との差は13秒。「つなぎ区間」と言われた中盤の重みが増した。

 4区、小林大晟(たいせい)選手(同)は区間新記録で松浦との差を50秒に広げ、5、6区も安定した走りでアンカーへ。昨年、2位でフィニッシュ後に涙を流した宮川康之介選手(同)が雄たけびを上げてテープを切った。松浦には鎮西学院を上回る持ちタイムの走者もいたが、最後まで先頭を捉えきれなかった。全国レベルの選手も多く積極的なレースが期待されたが、コロナ禍での実践不足も影響し、優勝タイムは昨年より1分19秒遅かった。

今年もナイキ

 ○…昨年の全国高校駅伝で話題になったナイキ社製の厚底シューズ。今大会でも男子の上位校の選手の多くがこのシューズをはいて好走した。鎮西学院の平山喜一朗選手(3年)はフレッシュグリーンの同社製シューズで2区区間賞を獲得。高い反発力で速く走れると評判で、「一度使いこなせたら手放せない」と平山選手。ただ、トラックでの使用は間もなく禁止になるという。このブーム、いつまで続くか。

 ◆女子

諫早、GOTO完全優勝

「走れることに感謝」と書いた右腕を掲げフィニッシュする諫早の水谷選手 拡大
「走れることに感謝」と書いた右腕を掲げフィニッシュする諫早の水谷選手

 諫早は昨年に続き全区間で区間賞を獲得し、一度も首位を譲らなかった。フィニッシュテープを切った水谷陽菜(はるな)選手(2年)の左腕に書かれた「GOTO都大路!」の言葉通り、盤石の試合運びだった。

 1区でトップに立ち、逃げ切るというシナリオ通りの展開。1区の川尻優里選手(2年)は「3年生を都大路に連れて行く」と力強くピッチを刻み区間賞を獲得。小浜路デビューの4区、田中咲蘭(さくら)選手(1年)は、浜からの横風を受けながらの一人旅となったが後半粘り、「支えてくれた人の顔を思い浮かべ、感謝の走りができた」と笑顔を見せた。終わってみれば2位に2分12秒差をつけた。

 昨年の都大路8位メンバー4人を抱えながらも主軸2人が故障。それでも総合力は群を抜いていた。県予選23連覇が途切れた2018年の悔しさを知る戸村文音(あやね)主将(3年)は「新しい伝統づくりはここから」と力強かった。

4人が“助っ人”

 ○…部員不足や新型コロナウイルスの影響で、今年の出場校は男女とも昨年より少なかった。そんな逆風をものともせず、笑顔でフィニッシュしたのは小浜(女子)のアンカー、田島奈菜選手(3年)。チーム5人中4人は他の部からの“助っ人”だ。田島選手はバドミントン部の所属だが、高校総体が中止となっただけに「悔しさを晴らしたかった」。地元・小浜温泉街を駆け抜けた選手たちの背中からは湯気が立ちのぼっていた。


 【男子】

(1)鎮西学院(渡野、平山、山下、小林、浜田、川内、宮川) 2時間10分21秒

(2)松浦(吉浦、小川、小茂田、網本、糸瀬、山本、松尾)  2時間11分34秒

(3)創成館(松下、山口、後田、鴨川、今井、森山、林)   2時間16分21秒

(4)川棚(5)大村工(6)長崎北陽台(7)諫早農(8)壱岐(9)西海学園(10)佐世保北(11)長崎東(12)大村(13)口加(14)諫早(15)長崎西(16)長崎総大付(17)青雲(18)佐世保西(19)清峰(20)九州文化学園(21)佐世保商(22)長崎日大(23)長崎南(24)長崎北(25)五島(26)鹿町工(27)上五島(28)壱岐商(29)諫早商(30)大崎(31)小浜(32)佐世保南(33)佐世保工(34)対馬(35)海星(36)島原工(37)波佐見(38)西彼杵(39)島原(40)長崎玉成▽棄権=瓊浦

【区間賞】(学校名の次の数字は学年)1区10キロ=渡野幹大(鎮西学院3)34分1秒▽2区3キロ=平山喜一朗(鎮西学院3)8分49秒▽3区8.1075キロ=小茂田勁志(松浦3)24分47秒▽4区8.0875キロ=小林大晟(鎮西学院3)24分5秒▽5区3キロ=糸瀬天晴(松浦2)9分4秒▽6区5キロ=山本羅生(松浦3)14分31秒▽7区5キロ=宮川康之介(鎮西学院3)14分45秒

 【女子】

(1)諫早(川尻、川口、樋口、田中、水谷)    1時間10分9秒

(2)長崎女子(今川、日数谷、吉浦、浜添、貞松) 1時間12分21秒

(3)鎮西学院(林田、冨、高塚、花尾、末永)   1時間14分14秒

(4)長崎商(5)瓊浦(6)口加(7)壱岐(8)大村(9)佐世保商(10)佐世保西(11)長崎南(12)諫早商(13)佐世保北(14)長崎北陽台(15)上五島(16)西陵(17)波佐見(18)佐世保南(19)清峰(20)上対馬(21)長崎東(22)小浜(23)中五島

【区間賞】(学校名の次の数字は学年)1区6キロ=川尻優里(諫早2)20分11秒▽2区4.0975キロ=川口幸奈(諫早2)13分28秒▽3区3キロ=樋口みさき(諫早2)9分43秒▽4区3キロ=田中咲蘭(諫早1)9分49秒▽5区5キロ=水谷陽菜(諫早2)16分58秒

〔長崎版〕

あわせて読みたい

注目の特集