2020年4月7日、新型コロナウイルスの感染の脅威を抑え込む目的で、政府が緊急事態宣言を発令した。これに伴い多くの経済活動や教育活動が停止、さらには日常生活のさまざまな場面で自粛が要求され、私たちはいや応なく新生活様式に順応せざるを得ない状況に追い込まれた。
いち早く業務のリモートワーク化に踏み切った業種の一つに、「大学教育事業」が挙げられるだろう。全国的に多くの大学が一時、業務を完全に停止させたが、軒並み5月中には、授業をオンライン形式に切り替えて教育を再開させていた。
私はその時、二つの大学でダンスの実技授業とスポーツビジネスに関する講義授業の非常勤講師を務めていた。講義形式の授業は、オンライン会議アプリを用いて比較的簡単に通常通りの授業を展開することができる。しかし、ダンスの実技授業は一筋縄にはいかない。どうすれば遠隔でダンスを教えられるか、私は頭を悩ませた。結局、半径1メートル以内で実施できるストレッチとダンスのプログラムを、オンライン会議アプリで学生に提…
この記事は有料記事です。
残り615文字(全文1054文字)
毎時01分更新
◇「最悪想定」軽視 医療崩壊招く コロナ禍にあえぐこの国は…
南米ブラジル北部アマゾナス州で新型コロナウイルス流行の「第…
米国の新型宇宙船「クルードラゴン」で2020年11月に国際…