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2020米大統領選

2020年11月に行われた米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏が争い、バイデン氏が勝利した。

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バイデン氏「祝勝ムード」抑制 新政権運営見据え「融和」呼び掛け

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6日夜、地元の東部デラウェア州でのテレビ演説を前にマスクを取るバイデン前副大統領=AP
6日夜、地元の東部デラウェア州でのテレビ演説を前にマスクを取るバイデン前副大統領=AP

 米大統領選は民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)の選挙人過半数獲得が目前に迫った。だが共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は選挙結果を否定する姿勢を崩さず、支持者同士の衝突も起きている。こうした中、バイデン氏は演説でも「祝勝ムード」を抑制。社会の分断を抱えたまま苦難のスタートを余儀なくされる新政権の船出を強く意識している。

トランプ氏支持者を意識「対立に時間浪費する余裕ない」

 「怒りや、相手を悪者扱いする行為は過去のものにしよう。国として一つになり、癒やされる時だ」。6日夜、バイデン氏は地元の東部デラウェア州でのテレビ演説で国民に訴えた。

 当選が「時間の問題」(CNNテレビ)となったバイデン氏に対しては同日、大統領警護隊(シークレットサービス)による警護態勢が強化され、自宅周辺の上空はテロ攻撃などに備え飛行禁止区域に指定された。政府機関によるバイデン氏への各種情勢報告も始まり、バイデン氏を次期大統領とみなした準備が着々と進む。

 だが、この日のバイデン氏に高揚感は見られなかった。演説中は表情を緩めず、新型コロナウイルス対策や経済の立て直し、人種問題といった課題を挙げ、「党派対立に時間を浪費する余裕はない」と強調。「大統領として、私に投票しなかった国民のためにも同じように尽くす」と述べ、トランプ氏支持者を意識した演説となった。

 バイデン陣営は、トランプ陣営からの攻撃に逐一対抗してきた選挙期間中とは対照的に、投票日以降は発信を抑制。根拠不明の「選挙不正」を訴えるトランプ氏への反論も最小限にとどめている。6日の演説でもトランプ氏を名指しで批判する場面はなかった…

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【2020米大統領選】

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