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続・沿岸南行記

「ロートルだけどよろしく」 岩手釜石・海の男に届いた一枚のはがき

震災後に新造した「関漁丸」の船内を見せてくれた久保関一さん=岩手県釜石市で10月28日、安藤いく子撮影

 秋が深まると、三陸沿岸はウインドブレーカーでも肌寒い。10月24日、岩手県山田町から釜石市に移動して、漁師の久保関一(かんいち)さん(73)を訪ねると、「まず温まって」と居間のこたつに通された。妻のヤス子さん(68)がコーヒーをいれてくれた。

 入り組んだリアス式海岸が続く漁師町の尾崎白浜地区。久保さんは東日本大震災前から、アワビ漁やカキの養殖をする傍ら、土日に釣り船を営んでいる。震災の日、久保さんは避難した高台の神社から津波が押し寄せる海を見ていた。相棒の関漁(かんりょう)丸が転覆するのも見えた。「夢見てるみてえだった」と振り返る。2011年4月5日、先輩記者が漁港で久保さんに話を聞き、南行記にこう記した。

 <関漁丸は、船底をさらして港内で浮沈を繰り返す。我が身を削られるように、つらく悔しい>

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安藤いく子

2010年4月入社。盛岡支局、熊谷支局、東京社会部を経て2020年4月から再び盛岡支局。東京社会部では警視庁や気象庁を担当。東日本大震災を継続して取材している。

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