継承者の証し、壺切御剣 きょう立皇嗣の礼 天皇陛下が授ける平安からの守り刀

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皇太子のしるしとして伝わる壺切御剣を描いた「壺切御剣図」。出典は17~18世紀の勧修寺家文書(京都大学総合博物館所蔵)
皇太子のしるしとして伝わる壺切御剣を描いた「壺切御剣図」。出典は17~18世紀の勧修寺家文書(京都大学総合博物館所蔵)

 立皇嗣(りっこうし)の礼が行われる8日は、中心儀式である午前中の「立皇嗣宣明の儀」の後、皇太子の守り刀として代々皇室に伝わる「壺切御剣(つぼきりのぎょけん)」を天皇陛下が秋篠宮さまに授けられる皇室行事がある。非公開で限られた人だけで行われ、刀が多くの人の目に触れることはない。御剣の由来とは――。

 宮内庁によると、天皇から皇太子に御剣とされる刀が授けられたことが初めて文献で確認できるのは平安時代前期、敦仁(あつぎみ)親王(後の醍醐天皇)が皇太子となった893年のこと。父の宇多天皇が、関白だった藤原基経から献上されたものとされる。

 皇室と姻戚関係にあった藤原氏が皇太子の地位を安定させるため、皇位の証しである三種の神器の一つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」に倣って作らせたとの説もあるが詳しいことは分かっていない。平安後期からは皇位継承予定者を確定させる立太子の儀式に合わせて授けることが定着したようだ。その後は所在不明にもなったが、その都度代わりの刀が作られたとされる。

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