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防大校長らがコロナ下に飲酒会合 防衛相通達に違反 「法令順守教える場所が…」

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防衛省=東京都新宿区で、小川昌宏撮影
防衛省=東京都新宿区で、小川昌宏撮影

 防衛大学校(神奈川県横須賀市)の国分良成校長ら幹部が10月、山梨県内の郷土料理店で会食し、ワインなどを飲んでいた。新型コロナウイルス対策のため防衛相は飲酒を伴う会合を厳に慎むよう通達。防衛大の危機意識の甘さが問われる事態になっている。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

3年連続の防衛監察のさなかに

 本題に入る前に、これまでの防大を巡る報道を振り返っておこう。

 学生約2000人全員が学生寮で起居を共にする防大。4月以降のコロナ禍で学生は学校当局から外出を禁じられ、感染防止で対面授業や通常の訓練ができないまま寮にこもる生活をおよそ2カ月間強いられた。

 ただでさえストレスが高い環境に加え、新入生にとっては慣れない寮生活の下、厳しい規則や上級生の指導にさらされる過酷な日々が続き、ついにはリストカットや建物からの飛び降りなどの自傷行為が続出。これを本紙ウェブ版で報じたのが5月14日である。

 以降「週刊ポスト」が5月25日付電子版や6月26日号で、「週刊文春」も6月4日号でやはり自傷行為の続出や学生間の賭博行為の発覚を報じるなど、かつてなく防大を巡る報道が相次いだ。

 コロナ禍にもかかわらず例年通り新入生らを学内に迎え入れ、「3密」の寮生活を送らせた学校当局の判断を問う声が学内外で相次いだ。しかし、学校側は「感染者は皆無」だとして今も問題視していない。

 実は防衛省本省がこれらのトラブルを問題視し、10月から同省防衛監察本部が防大の運営のあり方などをチェックする「防衛監察」に乗り出していた。防大への防衛監察は異例の3年連続。そのさなかに飛び込んできたのが、国分校長らの飲酒会合情報だった。

写真は学生間でも出回る

 取材を進めると10月14日、国分校長のほか、事実上の防大ナンバー2「幹事」の梶原直樹陸将、防衛官僚出身の斉藤和重副校長らが、山梨県大月市内の郷土料理店で、食事をしながらワインなどを飲んでいた。毎日新聞が入手した写真によると、国分校長ら幹部は座敷に座り、4人がけのテーブルを4~5人程度で囲んでいる。

 防衛省・自衛隊では5月25日の緊急事態宣言解除後の大臣通達(「緊急事態宣言の解除後の防衛省・自衛隊の活動に関する方針」。最新版は10月29日付)などで、宴会や飲酒を伴う会合は厳に慎む▽複数人での食事(会食)への参加は、人と人との間隔を空けて大声で話さない、といった「新しい生活様式」など、感染症対策を徹底する――としている。

 学生間でもこの「会合」はうわさになっており、会合参加者が撮影した写真が出回っているという。後述するが、写真を見ると問題は飲酒だけではなさそうだ。

「組織体制そのものの見直しが必要」と元将官

 関係者はどう見るか。防大OBの元将官はため息まじりに言う。

 「防…

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