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毎日フォーラム・スーパーシート

プランテック会長 勝井征三(83)

勝井征三氏

新型焼却炉開発は「コロンブスの卵」

 「勝井さん、やはり医療廃棄物専用の焼却炉が必要だと思います。考えてみてくれませんか」

 高月紘・京都大学環境保全センター教授(当時)からそんな話が出たのは、教授とともに参加した「米国医療廃棄物処理調査団」の帰国からしばらくたった頃の1989年のことである。調査団は、米国東海岸で前年起きた医療廃棄物の不法投棄事件を機に、現地の法規制や焼却施設、病院内での取り扱いなどを調べるために派遣された。私と高月教授はすでに30年来の旧知。若い頃に勤めていた会社から京都大学に研修生として派遣され、教授の恩師、故岩井重久教授の下で日本初の機械式焼却炉をともに開発した時以来の仲だった。

 それにしても、医療廃棄物の焼却炉とは難題だった。専用ともなると、不可能とさえ言われていた。廃棄物はモノによって発熱量が違い、発熱量の差が大きいものが混在していると安定燃焼が難しくなる。医療廃棄物は、液体を含んだ脱脂綿のように燃えにくいものから、ビニール製チューブのように急激に燃える上がるものまで、発熱量の幅が最も大きい廃棄物なのだ。

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