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毎日フォーラム・課長補佐時代

経済産業省商務・サービス審議官 畠山陽二郎(51)

畠山陽二郎氏

調整・交渉の基本を身に付ける

 1999年5月、2年間の米国留学から帰国し、通商政策局通商政策企画室の課長補佐に着任したのが、その後10年間にわたる課長補佐時代の始まりでした。当時の日本の通商政策は、メンバー国間で関税率などの適用に差を設けないWTO(世界貿易機関)が主役でした。ところが、先進国と途上国の対立からWTOにおける貿易交渉は思うように進まず苦しんでいる時期でもあり、世界ではNAFTA(北米自由貿易協定)など、特定の国との間で関税率などを例外的に低くするFTA(自由貿易協定)が活発になっていました。

 課長補佐としての私の最初の仕事は、このFTAを日本の通商戦略の選択肢に加えることでした。まず相手国として選ばれたのがシンガポールでした。99年12月、小渕恵三首相とゴー・チョクトン首相の合意を経て、FTA締結を目指した産学官共同検討会合が発足し、シンガポールとの対話・調整が開始されました。初めての形式だったこともあり、課長補佐の立場でテーマ別の分科会の議長を務めたり、本会議で日本を代表して発言し…

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