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人生に迷いや悩みを抱える男女4人組が、自然史博物館の鑑賞ツアーを通して答えを見つけていく米国発のユニークなミュージカル「Now. Here. This.」が28日から東京・銀座の博品館劇場で上演される。宝塚歌劇元雪組トップスターで俳優の壮一帆(そうかずほ)は、4人に思想的なヒントを与える指南役を務める。「生きることのすばらしさや尊さといった人間賛歌がテーマ。コロナ禍で気持ちが不安定な今にぴったりの作品なので、全身で受け止めてもらいたい」と語る。
博物館の精霊のような抽象的な役どころで、4人が過去を振り返り、自らの内面を見つめる手助けをする。例えば海洋生物の展示室では、さまざまな生き物に擬態するタコを見学しながら、世間に順応するために本当の自分を隠して生きてきたことを顧みる。「博物館ツアーが自分探しの旅になっていく。お客さんも客観的に見ていたつもりが、いつしか4人の誰かに自分を重ねて見てもらえると思う」。ポップスやロックなど、ジャンルの異…
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