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レンズメーカーのタムロン(さいたま市見沼区)が11月、創業70周年を迎えた。世界的光学機器メーカーとして、2019年の売上高も前年比増収増益と経営は堅調だ。近年は、監視カメラや車載カメラ用のレンズが成長を続けている。【山越峰一郎】
車載、医療、工場――産業分野で採用進む
タムロンは1950年、浦和市(当時)で創業。このころ、欧米のカメラ市場はドイツ製が独占していたが、日本製の性能が進駐軍の米国兵を通して知られるようになった。タムロンは57年、レンズの接続部品(マウント)を交換式にして複数のメーカーのカメラに装着できる「Tマウント」を開発し、一眼レフカメラ用交換レンズの販売を開始。小ささや汎用(はんよう)性で評判を呼んだ。59年、現在地に本社と本社工場を建設、一時期(76~05年)を除き本社を置いている。現在はシグマ(川崎市)と並ぶ世界2大レンズ専業メーカーに成長、レンズ生産シェアは世界の1割に及ぶという(他社ブランド受託製造分を含む)。
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