連載

大和森林物語

毎日新聞デジタルの「大和森林物語」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

大和森林物語

/70 建築から見える森の姿/3 大仏殿で「資源事情」推察 /奈良

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 東大寺金堂、いわゆる大仏殿を訪れた。意外とにぎわっている。コロナ禍で閑散としていた時期に比べると、参拝客が戻ってきたようだ。

 さて、盧遮那仏(るしゃなぶつ)の威厳は何も変わらないが、私が注視するのは柱だ。大仏殿には、直径1メートル以上の丸い柱が60本ある。その林立した光景は見事だが……この柱、よく見ると、幾つもの木材を張り合わせ、鉄くぎを打ち、銅輪をはめてある。無垢(むく)の木材ではなく寄せ木づくりなのだ。

 現在の大仏殿が3代目であることはよく知られている。奈良時代に創建された初代、鎌倉時代に重源上人が再建した2代目に続き、現在のものは江戸時代に公慶上人によって再建(1709年落慶)されたものである。

この記事は有料記事です。

残り958文字(全文1263文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集