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2020米大統領選

2020年11月に行われた米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏が争い、バイデン氏が勝利した。

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米大統領選 「バイデン氏は痛み知る人」 ジル夫人「傷ついた家族を一つに」

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1987年6月、米東部デラウェア州で、民主党の大統領選予備選への立候補表明後に妻ジルさん(左)と歩くジョー・バイデン氏=AP
1987年6月、米東部デラウェア州で、民主党の大統領選予備選への立候補表明後に妻ジルさん(左)と歩くジョー・バイデン氏=AP

 米大統領選に勝利したジョー・バイデン前副大統領(77)は、ビジネス界から転身したドナルド・トランプ大統領(74)と対照的に議会人としての経歴が長い政治家だ。「調整型」とされるバイデン氏、そして妻ジルさんの素顔とは?

前妻と長女事故死

 地元の東部デラウェア州ウィルミントンは人口約7万人の小都市。8月にこの町で取材したイタロ・カリエリ・ルッソさん(38)は話していた。「バイデン氏に会うたびに、ご両親は元気かいと声をかけられます」。両親の名前を覚えていることにルッソさんはいつも驚かされるという。「誰もが互いを知るスモールタウン。その象徴がジョーです」。ルッソさんは民主党の州代議員として、大統領候補を指名する8月の党全国大会でバイデン氏に投票した。

 地元政界には「デラウェア流」という言葉がある。党派を超えて協議し、一致点を探る手法だ。理念をぶつけ合うより、現実的な妥協が時に美徳とされる。南部サセックス郡では19世紀から、選挙直後に対立候補同士が並んでパレードする「和解の祭り」が続く。こうした政治風土の下、1972年の上院議員初当選以来、協調と現実路線を重視する「調整型」として人脈を築いたのがバイデン氏だ。

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【2020米大統領選】

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