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海自練習艦「かしま」は、なぜ北極海へ向かったのか 30時間の航行、内容は「非公表」

ベーリング海を航行する海上自衛隊の練習艦「かしま」=9月8日(海自提供)

 海上自衛隊の練習艦「かしま」は9月上旬、北極海を約30時間航行した。海自の艦艇が北極圏に入ったのは創設以来初めてだ。かつての冷戦時代は氷の下で米ソの潜水艦が往来するなど緊迫し、自衛隊は近寄ることが難しかった海域だ。55日間にわたる遠洋練習航海の一環だが、今なぜ、北極海へ向かったのだろうか。

 防衛大などを卒業して自衛隊に入った幹部候補生たち。海自では、広島県江田島市にある幹部候補生学校で1年間の教育を受け、修了後に実習生として遠洋練習航海に入る。実任務にあたる艦艇ではなく、訓練専用の練習艦を使って世界各地を航行して技術を磨き、寄港先での交流行事などを通じて国際情勢の理解や親善を図る目的がある。今回参加したのは実習生110人や航海に習熟した乗員を含む約310人。千島列島沿いにオホーツク海を北上し、ベーリング海、米国のアラスカ州のノームとアンカレジやハワイ、サイパンを回って帰国する約2万2000キロの行程だった。

 かしまは8月28日に呉基地(広島県呉市)を出航し、9月初めにベーリング海に入った。同8日には米国の沿岸警備隊と信号旗を使った通信訓練を実施した。北極海に入ったのはこの直後だ。…

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