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思想家の内田樹さんと、医師で神戸大教授の岩田健太郎さんの対談本「コロナと生きる」(朝日新書)が刊行された。感染症のリスクとどう向き合い、同調圧力や社会の分断をいかに乗り越えるか。現代思想と感染症の専門家が、新型コロナウイルス対策から、政治、経済、教育など、現代社会の諸課題まで縦横に語り合った記録だ。刊行後の10月下旬、対談の内容を振り返りつつ、現状や今後の見通しについて改めて二人に語ってもらった。【構成・関雄輔】
――本書には5、6、7月の3度にわたる対談が収録されています。対談を振り返っていかがでしたか。
内田 素人代表として、僕が岩田さんにインタビューするような形で進みました。「本当のところはどうなんですか」と次々とお聞きし、政治や社会に怒る部分は僕が怒る担当で。
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