阪神「火の玉ストッパー」藤川が引退登板 「細く、長く」胸に「太く、長い」22年に終止符

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【阪神-巨人】現役最後の登板を終え、ファンの声援に応える阪神の藤川=阪神甲子園球場で2020年11月10日、久保玲撮影
【阪神-巨人】現役最後の登板を終え、ファンの声援に応える阪神の藤川=阪神甲子園球場で2020年11月10日、久保玲撮影

 「火の玉ストッパー」の愛称で親しまれた阪神の藤川が本拠地・甲子園での伝統の巨人戦で引退登板。「何の後悔もなく、満足してやめられる」。胸に去来したのは充実感だった。プロ入りから22年間、日米通算245セーブを積み上げ、最後は12球全て真骨頂の直球勝負で幕を下ろした。

 「おおきに」「あの火の玉は永遠に」。スタンドに感謝の言葉を示すボードが並ぶ中、慣れ親しんだ九回のマウンドに0―4のビハインドの状況で5番手として上がった。代打の坂本、中島から連続で空振り三振を奪い、最後は重信を詰まらせて二飛に仕留めた。客席から湧き起こった「球児」コールに帽子を取って応え、笑顔で手を振った。

 高知市に生まれ、高知商2年で夏の甲子園に出場した。速球の評価は高く、松坂世代の一人として1999年、ドラフト1位で阪神入りした。だが高知商の当時の監督・正木陽さん(59)は「きれいなフォームで球の回転も素晴らしかった。ただ体の線が細かった。嫌になったらすぐにやめてしまうかもしれないと思った」と述懐する。だから、はなむけの言葉は「細くでもいいから、長くやれ」だった。

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