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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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「説明できないこと」の罪=与良正男

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衆院予算委員会で立憲民主党の辻元清美氏の質問に答えるため資料を見る菅義偉首相(右)=国会内で2020年11月4日午後2時14分、竹内幹撮影
衆院予算委員会で立憲民主党の辻元清美氏の質問に答えるため資料を見る菅義偉首相(右)=国会内で2020年11月4日午後2時14分、竹内幹撮影

 日本学術会議会員候補の任命拒否問題について、菅義偉首相の支離滅裂な発言が国会内外で続く。

 中でもあぜんとしたのは、先月のNHK番組で、6人拒否の理由に関して「説明できることと、できないことってあるんじゃないでしょうか」と少し気色ばんで首相が語った場面だ。

 6人は政府の方針に異論を唱えたから拒まれた。それは学術会議を政府の御用学者の集まりにするための見せしめだったのではないかと私は一貫して書いてきた。

 しかし、それを認めれば「学問の自由」を明記した憲法23条に違反し、さらに批判を受けると首相は分かっているのだろう。だから説明するわけにはいかない。その意味では正直な発言だと思った。

 「口には出さないが分かってくれよ」と言っているようにも聞こえる。求めているのは忖度(そんたく)。具体的な理由を明かさない方が「政権に異を唱えると大変なことになる」という恐怖心が学者の間に広がり、萎縮するかもしれない。そんな計算も見え隠れしている。

 考えてみよう。…

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