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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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#排除する政治~学術会議問題を考える

「首相発言のファクトチェックを」 ジャーナリストの古田大輔さんが感じる「恐怖」

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ジャーナリストの古田大輔さん=本人提供
ジャーナリストの古田大輔さん=本人提供

 菅義偉首相が就任早々、その強権ぶりをあらわにしている。日本学術会議の任命拒否問題からは異論を許さない姿勢が浮かび、「介入」の矛先が今後、他の分野に及ぶ可能性も指摘される。元朝日新聞記者で海外での取材経験が豊富なジャーナリスト、古田大輔さんは「国家が強権的になるときはあっという間で、報道も制限される。報道機関が常に権力に対して声を上げる姿勢が不可欠」と警鐘を鳴らす。【金志尚/統合デジタル取材センター】

反発を抑え込めると思っていたなら恐ろしい

 ――任命拒否やその後の展開をどう見ていますか。

 ◆任命を拒否された6人の中には、私自身、著作を読んで感銘を受けた方もいます。だから最初は「拒否ってどういうこと?」と驚きました。菅首相は当初、「候補者の名簿を見ていない」と述べていましたが、名簿を見ないでこんなに重要な事柄を決めてしまうのは恐ろしいことです。

 よく知られていますが、学術会議は先の大戦で科学者が国家に協力した反省から生まれています。歴史的経緯から一定の独立性を与えられている。そこに手を入れると反発があるのは、普通に考えれば容易に想像できます。想像できていなかったのか。あるいは想像はしていたが、十分抑え込めると思っていたのか。いずれにしても、恐ろしい。

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【学術会議任命拒否】

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