インド「無条件復帰可」の特別規定 15日のRCEP首脳会議で署名へ
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日本が中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)などと巨大な経済圏の実現を目指す東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉が11日、事実上終了した。15日に開く首脳会議で署名する見通し。協定には交渉から離脱したインドが希望すれば、無条件で即時復帰できる特別な規定を盛り込む方針だ。
インドを除く15カ国の閣僚は11日、テレビ会議方式で大詰めの交渉をした。議長国ベトナムのアイン商工相は会議の冒頭に「もうゴールだ。RCEPは成功裏に妥結できた」と成果を強調。マレーシア政府は、15日に首脳が署名するとの声明を発表した。
2013年に始まった交渉では存在感を高める中国に対抗するため、日本はインドやオーストラリアの参加を重視してきたが、対中貿易赤字の拡大を懸念したインドが離脱。合意案では15カ国以外の新規加入を一定期間認めない規定を設けるが、日本の提案を踏まえてインドは例外的に即時加入できると明記する。
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