「野球選手・藤川球児は皆様の気持ちの塊だった」笑顔と涙で振り返る22年間のプロ生活
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球界を代表するストッパーが現役生活に幕を下ろした。日米通算245セーブを残した阪神の藤川球児投手(40)。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で10日にあった巨人戦で最後の登板をし、引退セレモニーのスピーチでは22年間のプロ生活を笑顔と涙で振り返った。
感極まったのは2012年オフの米大リーグ挑戦を振り返ったところだった。「本当に苦しいことばかりで、孤独で、また新人の頃のようにうまくいかない日々が訪れ、あしたすら見失いそうになっていた」。右肘の痛みもあり、結果が出ず、最も苦しい時期だった。だが独立リーグの四国アイランドリーグplus高知を経て復活し、「たびたび襲いかかる苦難に打ち勝つことができた」と語った。
数々の名勝負を繰り広げた巨人の元主砲の清原和博さん(53)が「ボールがバットの上を通ったのは初めての経験。本当に完敗です」と振り返るビデオメッセージが大型ビジョンで流れると、藤川投手はスピーチで「あなたがいなければ今の僕は存在しません。僕をここまで成長させてくれたのは清原さんとの対戦、そして存在です。何年か前、僕も清原さんも苦しい時にお守りを届けていただいた。すごく力になりました」と感謝を述べた…
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