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詩歌の森へ

内部でよみがえる言葉=酒井佐忠

塚本邦雄さん=玉置勝巳写す

 塚本邦雄を語ることは、現代詩歌の過去と未来について考えることといってもいい。生誕100年の今年、さまざまな詩歌メディアが塚本をとりあげた。詩歌にとって「詠むことはもちろんだが、さらに読みが大切」とは、歌人の永田和宏が常々唱えていることだ。

 「現代短歌を読む会」が2年余にわたり展開した集中的な塚本研究をまとめた『塚本邦雄論集』(短歌研究社)が記念出版として刊行された。尾崎まゆみ、藤原龍一郎ら7人の歌人が、それぞれのテーマで塚本文学を概観する。塚本は、博覧強記の言葉の魔術師としてとらえられがちだが、「言葉の奥にあり時折きらりと光る心(愛)に惹(ひ)かれる」と尾崎は書く。また山下泉は「塚本邦雄のポエティク―リルケのことなど」と題し、詩的モチーフに注目する。

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