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パラアスリート交差点2020

やってみる 新しいプレーヤー像目指す=車いすバスケットボール・鳥海連志

 東京パラリンピックに向け、日本代表の京谷和幸ヘッドコーチから、12月の強化合宿をめどに代表候補選手を絞り込み、来春に国際試合を組むという方針が示されました。

 試合や海外遠征もない中で、東京パラリンピックを目標にトレーニングをするのは正直言って長期的過ぎる目標でした。だから「まずは12月にピークを持っていけばいい」という短期的な目標ができたのは大きいです。12月までに体力、技術の土台を作っていくことが、パラリンピックでの結果につながるとも考えています。

 現在、僕が重視しているのがゴール下のインサイドでのプレーです。これまで試合ではガードとしてボールを回す役割を担い、シュートも離れた位置から打つことの方が多かったのですが、相手を背負いながらでも点を取ることを意識するようになりました。

 これは、車いすバスケットボールのクラス分けで、障害の程度が僕より軽いハイポインターと呼ばれる選手の動きです。2018年から競技用の車いすの座面を高くしたことで体幹を鍛えるようになり、ハイポインターの選手と競り合いながらでも得点したいという気持ちが芽生えました。参考にしているのは、米プロバスケットボールNBAのスターで、今年1月に事故で亡くなったコービー・ブライアントさんです。もともと好きな選手だったのですが、動画で彼のポストプレーをより注意深く見るようになりました。パラリンピックで先発の5選手に選ばれるには、新しいプレーヤー像を見せることが必要だと考えています。

 「新しい」と言えば、コロナ下での自粛生活で自炊をする機会が増えましたね。お気に入りはキーマカレー。豆を入れてナスなどの野菜を細かく刻んで――と、栄養を考えて具材を選んでいます。友人から管理栄養士も紹介してもらい、アドバイスをもらっています。ただ、みそ汁だけはみそとダシの配分がうまくいかなくて納得いく味が出せなくて……。何はともあれ、練習後にすぐ帰宅して家で料理するのは新しい生活リズムになっているので、これからも楽しんでいきたいと思います。(あすは陸上の高桑早生です)(タイトルは自筆)


 Q 大切にしている宝物を教えてください。

車いすバスケットボール男子の鳥海連志が大切にするボール。長崎の実家にいた際はこのボールを使った練習が1歳上の兄大樹さんとのコミュニケーション手段だった=本人提供

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 A 高校時代まで在籍していた長崎県佐世保市のチームで出場した大会でもらったバスケットボールです。確か、車いすバスケットを始めた中学生の頃に出場記念で贈られたものです。学校から自宅に帰ると、このボールを使って家の外で1学年上の兄(大樹=たいじゅ=さん)を相手にドリブルなどの基礎練習をしていました。兄はすでに競技者としてバスケットをしていたのですが、僕にとってはこのボールで一緒に練習することが単なる「遊び」ではなく、同じ選手としてつながっている証しになっていました。いい思い出ですね。


 ■人物略歴

鳥海連志(ちょうかい・れんし)さん

 長崎市出身。手や脚に先天性の障害があり、3歳で両膝下を切断。中学1年で車いすバスケットボールを始め、高校1年で日本代表入りした。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック代表。17年のU23(23歳以下)世界選手権でベスト5(優秀選手)に選ばれた。WOWOW所属。21歳。

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