コロナ禍でもアートを楽しんで 知的障害がある自閉症の画家が自宅をギャラリーに

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ゾウやバクなどの動物を描いたテーブルが設置された自宅のギャラリーで笑顔を見せる太田宏介さん=福岡県太宰府市で2020年11月4日午後5時9分、末永麻裕撮影
ゾウやバクなどの動物を描いたテーブルが設置された自宅のギャラリーで笑顔を見せる太田宏介さん=福岡県太宰府市で2020年11月4日午後5時9分、末永麻裕撮影

 力強い線と明るい色彩のアクリル画を描く自閉症の画家、太田宏介さん(39)のギャラリーが福岡県太宰府市長浦台の自宅にオープンした。知的障害がある宏介さんの活動を二人三脚で支える兄信介さん(46)が、全国で予定していた個展が新型コロナウイルスの影響で軒並み中止になり、発表の場を失った弟のために開いた。

 宏介さんは、2歳のころに知的障害を伴う自閉症と診断され、10歳で絵画教室に通い始めた。2000年からは、絵画などのアートを活動の柱とする福祉作業所「工房まる」(福岡市南区)で創作活動を続け、色彩豊かな動物や草花などの絵はポストカードや一筆箋などのグッズとしても人気だ。12年、宏介さんの活動を支えるため脱サラした信介さんは、作品レンタルや展覧会企画を手掛ける会社を設立し、福岡をはじめ各地で個展を開いてきた。

 ところが、今年は2月に大阪で開催中だった個展が会期途中で中止になったのを皮切りに、予定していた東京や高松、年に1度恒例の福岡での個展が軒並み開催できなくなった。絵を見てもらう機会や個展で来場者と交流する機会がなくなった宏介さんの創作意欲の低下を懸念した信介さんは「何とか宏介の絵を見てもらう機会を」と考え、「3密」を避けて鑑賞してもらう「ギャラリー宏介」を自宅の2階に開くことにした。

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