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北海道・利尻島でクラスター 島民はGoTo批判「島にウイルス持ち込むな」

北海道・利尻島

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 新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となる236人が確認された北海道内で12日、離島初のクラスター(感染者集団)が北部の利尻島で判明した。医療体制が不十分な島では感染拡大への不安が広まり、島民からは政府の旅行需要喚起策「GoToトラベル」への批判の声も聞かれた。

 クラスターは利尻富士町の飲食店で発生。町内の50代男性は「ウイルスは島の外から持ち込まれる。感染が収まってからならまだしも、こんな状況でGoToを続けるのは都会から島にウイルスを送り込むようなものだ。感染防止と言っておきながら矛盾している」と憤りをあらわにした。

 同町商工会の担当者は「各店には消毒など感染対策をお願いしてきただけに残念。感染がどこまで広がるのか不安だ」と漏らした。利尻島の観光シーズンは夏。ハイシーズンは過ぎても島外からの観光客の姿もあり、不安を感じる島民もいるという。

 クラスターに関連した感染者は飲食店の従業員と客の計10人。12日までに公表された感染者を合わせ、島内の感染者は計14人となった。

 道などによると、利尻島には新型コロナ患者の受け入れ可能な病院は1カ所しかなく、病床も少ない。島外での治療が必要な患者は、海上保安庁など公的機関の船舶や航空機で搬送する計画。既に一部患者の島外への搬送を進めている。道保健福祉部の広島孝技監は「今回は順調だが、冬は(海のしけなどで)搬送がてこずらないか心配している」と話した。

 政府の緊急事態宣言下にあった4~5月、旅行客らに向けて「来島自粛」を求める声明を出すなど感染防止に努めてきた利尻島。利尻富士町の田村祥三町長は「非常事態。住民には不安があると思うが、冷静な行動とより一層の予防策をお願いする」とのコメントを発表した。【岸川弘明】

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