袴田事件「無罪の心証」告白 死刑判決に関わった熊本典道元裁判官が死去 83歳
毎日新聞
2020/11/13 07:30(最終更新 11/13 09:21)
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1966年の「袴田事件」で死刑を言い渡した1審・静岡地裁の判決を書き、のちに「無罪の心証があった」と告白した元裁判官、熊本典道(くまもとのりみち)さん(83)が11日、福岡市内の病院で死去した。関係者が明らかにした。事件の発生から半世紀以上が過ぎるなか、元プロボクサーの袴田巌元被告(84)の再審無罪を望み続けた関係者がまた一人、この世を去った。
熊本さんは九州大法学部を卒業後、63年に判事補となり、66年11月に静岡地裁へ赴任した。袴田事件は、判決を起案する主任裁判官として担当。68年9月に死刑判決を出した。翌69年に退官し、弁護士に転じた。
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