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カミオカンデの地に寄り添い、住民票も移し「大きな誇り」 岐阜で小柴さん悼む声

小柴昌俊さん=東京都千代田区で2010年3月25日、馬場理沙撮影

 小柴昌俊さんが「カミオカンデ」で素粒子を観測した地元・岐阜県飛驒市神岡町の人たちも、地域に寄り添ってくれた研究者の死を悼んだ。

 受賞時の旧神岡町長で合併後の初代市長、船坂勝美さん(79)は「ニュートリノが地域にどんな貢献をしてくれるか」と問うと、小柴さんは「500年はかかる。でも皆さんの協力に応え、せめて町民税でも」と住所を町内に移してくれたという。神岡鉱山の排水が原因のイタイイタイ病で町出身と言いにくかった中、小柴さんは研究施設にカミオカの名を付けてくれ、おかげで「『世界の神岡』と脚光を浴び、大きな誇り、喜びを感じた」と感謝した。「運が良いと言われるが、運は努力の積み重ねで呼び込むことができる」との言葉が忘れられないという。

 受賞後の03年、小柴さんは昼食に立ち寄った地元の道の駅でドアにサインをした。依頼した「スカイドーム神岡」の多斐(たび)敏博副代表理事(56)は「既に手が不自由だったのに快くサインしてくれた。(同行した)戸塚洋二先生(東大特別栄誉教授)も亡くなり、草創期の研究者はいなくなった。梶田隆章先生(東大卓越教授)ら、後に続く人たちが小柴先生らの夢を実現してくれると思う」と話した。

 「子供たちが『市の自慢はスーパーカミオカンデ』と語るように、過疎地飛驒が心の面で支えられているのは、この地で宇宙物理学を育ててくれたたまもの」と都竹淳也市長は謝意を示した。【大竹禎之】

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