人里での出没が相次いでいるのはクマだけではない。近年、高地を好み特別天然記念物に指定されている希少動物の目撃が各地で報告され、人的被害も出ている。山の生態系に何が起きているのか。その動物とは――。【道岡美波】
群馬、新潟県境にそびえる谷川岳を北に望む群馬県みなかみ町の猿ケ京(さるがきょう)温泉に、思わぬ珍客が現れたのは10月4日の昼下がりだった。
場所は、旧猿ケ京小学校(2008年に廃校)を活用した宿泊施設「泊まれる学校さる小」。“校長”の飯島健治さん(40)は、客のチェックアウト後、玄関前で黒っぽい動物がつぶらな瞳でこちらを見つめているのに気付いた。ニホンカモシカだった。「裏の林で遠くから見たことはありましたが、近くまで来たのは初めてでした」
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