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米大統領選で敗北が確実となった共和党のトランプ大統領(74)が公の場で最後に発言をしてから12日で1週間が過ぎた。ツイッターでは「選挙に不正があった」との主張を繰り返し、敗北を認めないトランプ氏。しかし、与党内では撤退論が徐々に高まり、信頼を寄せる家族の間でも意見対立が起きている模様だ。
トランプ氏はこの日もホワイトハウスから「仕組まれた選挙だ」といったツイートを繰り返したが、公に姿を現すことはなかった。最後にカメラの前で口を開いたのは、民主党のバイデン前副大統領(77)が当選を確実にする前の今月5日。記者会見で「巨大資本の選挙介入」や「開票現場での不正」などを主張し、「決着は最高裁に持ち込まれる」と息巻いて以来だ。自らニュースを発信することで求心力を高めてきたトランプ氏の1週間の沈黙は異例の長さといえる。
不正を理由に結果の無効などを求めて各地で起こした裁判は、いずれも根拠に乏しい「無理筋」で、再集計を求めた州でも先行するバイデン氏との得票差は万単位と、大統領選の勝敗結果が覆る可能性はほぼゼロに等しい。それでも敗北を受け入れずに政権移行への協力を拒否するトランプ氏への批判は日ごとに増している。
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