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1952年の殺人事件などでハンセン病とされた男性が無罪を訴えながら隔離施設内の「特別法廷」で裁かれ死刑になった「菊池事件」で、市民や元患者ら約1200人が13日、熊本地裁に「再審請求書」を提出した。市民らは、裁判をやり直して、違憲状態の審理で言い渡された死刑判決を是正するよう求めている。刑事訴訟法では当事者と遺族、検察官以外の再審請求は認めておらず、市民が請求するのは初めて。
菊池事件を巡っては、元患者らが起こした国家賠償請求訴訟で、熊本地裁が今年2月、特別法廷を「ハンセン病を理由とした差別」などと認定し、違憲と判断した。その判示を受けて、元患者らが7月、検察が自ら事件の再審を請求するよう求める要請書を検事総長へ提出したが、検察側からの回答は得られていない。
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