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このままなら「どうしようもなくなる」 第2波と全く異なる「第3波」の危機とは何か

北海道内の入院患者数の推移を説明する鈴木直道知事=札幌市中央区の道庁で2020年11月13日午後2時47分、山下智恵撮影

 感染拡大の要因が重なりつつある――。国内の新型コロナウイルスへの感染者数が連日のように過去最多を更新している。7~9月にかけて感染者数が急増した「第2波」と比べた今の状況について厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」(座長・脇田隆字国立感染症研究所長)に参加する公衆衛生や医療の専門家たちは一様に強い危機感を抱く。これまでとは何が異なるのか。

「医療者としては避けたい」現状

 「北海道の患者の推移をみると、かなり急だ」。アドバイザリーボードのメンバーの一人は厳しい表情を浮かべた。感染者が急増している北海道では、入院や宿泊療養が必要な感染者数が10月30日時点の約400人から、わずか2週間で4倍に達した。

 医療機関の病床や主に軽症の療養者向けの宿泊施設の準備が追いつかず、空きがなかったり宿泊療養までの調整時間が長引いたりすれば、感染者は自宅での待機を余儀なくされることになる。道内では宿泊療養もできずに自宅療養する人が出ている。このメンバーは「自宅待機者が増えると、本来助かる人が助からない可能性もある。医療者としては避けたい」と危機感を募らせる。

 アドバイザリーボードの感染状況の分析評価で、「増加」という文言が夏以降再び登場したのは10月13日だ。夏の「第2波」はピークを過ぎたが、減少基調にあった感染者数は、一定の水準になって以降、下がりにくくなった。全国の1週間の感染者数は4000人前後で一進一退を繰り返した。

 だが、10月初旬から一部の地域で感染者数は増加に転じた。9月24日以来、3週間ぶりに開かれたこの日のアドバイザリーボードでは、感染状況の分析評価について、会議開始時の文案にあった「横ばい傾向が続いている」という表現が…

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