「希望を信じて」 NYで暴行受け重傷の日本人ジャズピアニスト支援 ライブ配信へ
毎日新聞
2020/11/14 18:29(最終更新 11/14 23:30)
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ハンク・ジョーンズらジャズ界の巨匠にその実力を認められたジャズピアニスト、海野雅威(うんの・ただたか)さん(40)が9月、活動拠点の米ニューヨークで若者グループに襲われた。背景に米国内の人種差別問題も見え隠れするこの事件。肩と腕を骨折した海野さんは右腕を全く動かせず、いつ演奏に復帰できるかも分からない。高額の医療費を支援しようと、15日には国内のミュージシャン仲間がチャリティーコンサートを配信する。
海野さんによると、事件は9月27日午後7時半ごろに起きた。仕事を終えた海野さんが自宅最寄りの駅で地下鉄を降りると、改札付近で8人程度の黒人の若者グループが因縁を付け、突然殴りかかってきた。若者たちは海野さんを追いかけ、駅の外の路上でも激しい暴行を続けた。通行人に助けを求めても誰も応えてくれず、一時は死が頭をよぎったという海野さん。居合わせた女性が警察を呼び、若者たちは何も奪わず立ち去った。
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