木の階段を作るなど雷井戸の改修をする人たち。左奥の壁板は新設され、手すりは新調した=三島市南本町で2020年11月14日午後2時34分、石川宏撮影

 静岡県三島市南本町にある富士山を水源とする湧水(ゆうすい)が自噴する「雷井戸」の改修、修景作業が行われている。ウッドデッキと手すりを新調。散策しやすいように石段を木の階段に改良し、井戸奥のコンクリート壁に目隠しの化粧板を施す。12月にはきれいな姿になるという。

 雷井戸は江戸時代からあり、昭和初期にコンクリート製になったと考えられている。雷が落ちて水が湧き出したため、その名が付いたという説もあるが定かではない。直径約3メートル、深さ約2メートル。市の上水道ができるまで、約70世帯が飲み水に使う簡易水道の水源だった。現在は市が所有。維持管理を地元のNPO法人・グラウンドワーク三島がしている。雷井戸の水をひいた横の池には清流に育つ水草ミシマバイカモが白い花を咲かせている。

 修景作業は既存の手すりや井戸の蓋(ふた)が古くなったため。10月31日から週末に行われている。目隠しの化粧板と手すりは完成。14日は木の階段の取り付けや井戸の蓋の研磨作業、階段などに使う板に防腐剤を塗る作業が行われた。【石川宏】