ポスト・トランプの風景

米国と世界 北朝鮮、再び内向き

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本体が完成しても放置が続く中朝鴨緑江大橋=中国・丹東で2020年10月、米村耕一撮影
本体が完成しても放置が続く中朝鴨緑江大橋=中国・丹東で2020年10月、米村耕一撮影

 その橋のたもと近くには、赤い看板に白地で標語が書かれている。「元帥様(金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長)について天地どこまでも」。ここは中国と北朝鮮の国境の町、中国遼寧省丹東市。橋を眺めていた劉と名乗る30代の地元男性はつぶやいた。「中国がいくら金をかけて造っても車1台通りはしない。金の無駄だよ」

 丹東と北朝鮮の平安北道新義州市を結ぶこの「中朝鴨緑大橋」(約3キロ)の主要部分は、総工費約22億元(約300億円)をかけて2014年に完工した。その資金の大半は中国側が負担。だが北朝鮮側は接続道路を整備せず、開通しないまま6年が過ぎた。最近、衛星写真から道路の舗装が進められていることが判明したが、事情に詳しい中朝貿易関係者は「税関や倉庫もできていない。開通するのはまだまだ先だ」と解説した。北朝鮮…

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