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松尾貴史のちょっと違和感

「学術会議任命拒否事件」 あからさまな違法行為、追及を

松尾貴史さん作

 菅義偉首相による「学術会議任命拒否問題」というよりも、これは「学術会議任命拒否事件」というべきではないだろうか。もちろん問題であることは確かだが、ここまであからさまな違法行為をやって居直っているこの国の首相については「事件」として追及を緩めるべきではない。

 当初の言い訳は、「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を確保するため」というものだった。抽象的だが、何か一見大義名分なのかと感じさせるような単語を並べていたが、苦しくなってくると「(推薦段階の)リストを見ていない」と言い出した。見ずに判断するとはどういうデタラメなのか。そして「一部の大学に」「男女の比率が」「年齢層が」と、いろいろな偏りを言い訳にした。リストを見ないで偏りを判断するという超常現象のようなことが起きたわけだが、拒否された6人の学者の属性とも矛盾するその場しのぎとしか思えない釈明となった。

 さらには、公の場で「説明できることとできないことがある」と、夫婦げんかの言い訳のようなことを言い出して逃げようとした。人生にはそういう局面もあるだろうけれど、それが許されるのは私生活の場であって、公職、それも日本の最高権力の地位にある者が、法に基づいて行われたとされる行為について説明できないとなると、職務遂行能力が無いか、責任を感じていないかのどちらかだ。説明できない人が政治家をやっていていいは…

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