首相、中国との確執避けつつけん制強化 バイデン氏の出方うかがう ASEAN関連会議
毎日新聞
2020/11/15 19:52(最終更新 11/15 19:59)
有料記事
1073文字
- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

菅義偉首相は日・ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議や東アジアサミット(EAS)で中国を念頭に「東シナ海、南シナ海では法の支配や開放性と逆行する動きが起きている」と懸念を表明した。米国のバイデン新政権との連携を見据え、中国の海洋進出に歯止めをかける狙いがあるが、一方で中国との関係改善も目指す両にらみの外交戦略が透ける。
首相は14日のEASで、沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵犯を繰り返す中国を念頭に「東シナ海では日本の主権を侵害する活動が継続している」と強調。中国が香港への統制を強化する「香港国家安全維持法」への懸念も示した。ASEAN独自の構想に触れながら、日米が主導する「自由で開かれたインド太平洋」構想を挙げ「多くの共通点がある。各国にも支持を呼びかけたい」と述べ、中国に国際的なルールを順守させるための多国間の…
この記事は有料記事です。
残り710文字(全文1073文字)