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大輪の花逝く たゆまぬ研究と行動力 立ち役も女形も自在 坂田藤十郎さん死去

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1000回目の「曽根崎心中」のお初を演じる中村鴈治郎さん(当時)。徳兵衛(左下)役は次男の三代目扇雀さん=大阪市中央区の中座で1995年1月16日撮影
1000回目の「曽根崎心中」のお初を演じる中村鴈治郎さん(当時)。徳兵衛(左下)役は次男の三代目扇雀さん=大阪市中央区の中座で1995年1月16日撮影

 12日に88歳で亡くなった歌舞伎俳優の坂田藤十郎さんは、大輪の花のように華やかな美しい舞台ぶりで声もよく、まさに歌舞伎俳優になるために生まれてきたような人であった。

 演劇評論家で演出家の武智鉄二が主宰し、後に「武智歌舞伎」と呼ばれることとなる「関西実験劇場」に参加して頭角を現し、近松門左衛門作品を劇作家、宇野信夫が脚色した1953年の「曽根崎心中」のお初で人気を博し、一躍スターとなった。

 生涯のあたり役となったお初については「私を世間へ出し、手を引っ張ってくれた役」と語っている。新作に近い作品を「古くからあった歌舞伎と思うお客様がいる」と言われるまでに作り上げた。

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