投手陣を「楽にしたかった」一矢報いる一打 日大三・安田和輝 秋季高校野球東京

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 来春のセンバツ出場校選考の参考資料となる高校野球の秋季東京大会は15日、東京都の神宮球場で決勝があり、日大三が1―6で東海大菅生に敗れ、3年ぶり14回目の優勝を逃した。

 東海大菅生の先発左腕・本田峻也(2年)は、これまで対戦したことのないタイプの投手だった。最速140キロ超の直球はもちろん、何より右足を極端に左側に踏み込むフォームで球の出所が見にくく、「捨てるボールは捨てる」と打撃陣で意思統一した。

 五回2死二塁。四球と犠打で作った初めての好機に8番・安田和輝(2年)は右打席に向かった。浮いたチェンジアップを強振すると、左翼線を破る適時二塁打。投手陣を「楽にしたかった」という一打は、狙いが的中した。

 三回の第1打席は凡退するなど、打線が次々打ち取られるのを見て、二つのことだけを意識した。ボールを上から見下ろすように構え、本塁ぎりぎりに立った。内角球を投げにくくさせる効果はあり、甘く入った外角球を捉えた。試合後は「力不足だった」と話した小倉全由監督だが、一矢報いた五回の一打は「よくやった」と目を細めた。

 神奈川県平塚市出身だが、小学生の頃から日大三に憧れていた。「練習はうそをつかない」との小倉監督の言葉に感銘を受けたからだ。今や憧れの指揮官の下でチームの軸となり、「甲子園に行くためにここにいる」と言い切る。そのためにも「変則投手を打ち崩せるようにならないといけない。冬はとにかくバットを振る」と誓った。【森野俊】

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