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アートの扉

発見!お宝 太田記念美術館/4 月岡芳年 風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗 うまい共有、幸せの口元

1888年 太田記念美術館蔵

 満月の輝く夜、建物2階の縁側で女性がにこやかな表情をしている。右手に持つ串の先に刺さっているのは、天ぷらだ。しっぽがあるので魚であろう。メゴチかキスだろうか。染付(そめつけ)の大皿に天ぷらが盛られ、縦じま模様のそばちょこには、天つゆがなみなみと注がれている。

 江戸時代の庶民に人気のグルメといえば、そば、すし、うなぎ、そして、天ぷらである。江戸の町でいう天ぷらとは、魚介類にうどん粉をまぶして、ごま油で揚げたもの。アナゴや芝エビ、コハダや貝柱などが好まれた。天ぷらは油を使うため、火事になるのを警戒し、はじめは屋外の屋台で販売されていた。値段も安く、立ったまま気軽に食べる江戸っ子たちのファストフードである。それが幕末の嘉永年間(1848~54年)の頃、この浮世絵が設定している時代になると、衣に卵を使った高級天ぷらを出す店も登場し、座敷でも食べられるようにな…

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