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毎日出版文化賞の人々

/上 文学・芸術部門 藤井貞和さん

藤井貞和さん=東京都稲城市の自宅で2020年11月9日、田中洋之撮影

 ◆文学・芸術部門 <うた>起源考(青土社・4620円) 藤井貞和さん

 優れた出版物の著者や編者、出版社などを顕彰する第74回毎日出版文化賞(特別協力=大日本印刷株式会社)の受賞作が決まった。選考は、文学・芸術▽人文・社会▽自然科学▽企画▽特別賞――の全5部門。各部門の受賞者を紹介する。

古代から現代、言葉をつなぐ

 独自の視点で文学史を描いた前著『日本文学源流史』(青土社)の刊行から4年。「うた」はどこから来るのか、なぜ人は「うた」を詠むのかを考察し、460ページ超の大著にまとめ上げた。詩人としても第一線で活躍する国文学者ならではの集大成だ。「詩の書き手である私にとって、長編の詩論・詩学という位置付けです。自分の仕事がこのような形の本にまとまるとは意外でしたが、ともに苦労してきた編集者と喜びを分かち合いたい」と語る。

 受賞作は、古代歌謡から万葉集や平安和歌、さらに近代・現代短歌を網羅し、「うた」の発生から今につながる「懸け橋」を浮かび上がらせた。「例えば源氏物語は、1000年前に当時最先端の“現代語”で書かれたものです。言葉が時代をスルーして現代にきている。文字をもたない伝承文学、口承文学の世界も同じです。そう考えると、古典語と現代語、古典文学と現代文学の区別はどうでもいいように思えてきますね」

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