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2020米大統領選

2020年11月に行われた米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏が争い、バイデン氏が勝利した。

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移民敵視のトランプ政権が終われば… 麻薬組織暗躍の国境で望みつなぐ人々の今

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米国への難民認定の手続きで順番を待つ親子=メキシコ北西部ティフアナで2019年7月16日、AP
米国への難民認定の手続きで順番を待つ親子=メキシコ北西部ティフアナで2019年7月16日、AP

 米大統領選で共和党のトランプ大統領(74)の敗北と民主党のバイデン前副大統領(77)の当選が確実になったことで、今後注目されるのが中南米系移民の動向だ。トランプ氏は不法移民の入国を防ぐ強硬な水際対策に注力した。一方のバイデン氏は「最も近い隣人を侮辱した」とトランプ氏を非難し、寛容な移民政策への回帰を目指す。今、米国を目指す国境の町にいる人々は何を思うのか。

 「新政権は私たちのような移民を助けてくれると思う」と話すのは、グアテマラ人のマリア・イネース・ソラノさん(53)だ。2019年4月から、夫(54)らとともに米国と国境を接するメキシコ北西部ティフアナに滞在。だが国境検問所で米側に提出した難民認定申請は今なお審査結果が通知されず、1年半以上も待っている。

 移住を希望する背景には、祖国グアテマラの治安情勢がある。首都グアテマラ市に住んでいた14~18年、次男と三男を相次いで殺され、長男の行方も分からなくなった。捜査は進まず、いずれの事件も未解決だが、地元マフィアの犯行とみられている。息子たちはマフィアからメンバーになるよう勧誘されたが断り続け、トラブルになっていたからだ。身の危険を感じた一家はトランプ政権の対移民強硬政策を十分に知りながら、家や家財道具すべてを売り払ってティフアナにやってきた。

 前回16年の大統領選でトランプ氏はメキ…

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