「楠木正成、正行を大河ドラマに」 誘致活動に異論 反対する市民の危機感

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楠木正成、正行の父子像など、島本町内のゆかりの地を巡った学習会=大阪府島本町の史跡桜井駅跡史跡公園で2020年10月18日午後2時11分、亀田早苗撮影
楠木正成、正行の父子像など、島本町内のゆかりの地を巡った学習会=大阪府島本町の史跡桜井駅跡史跡公園で2020年10月18日午後2時11分、亀田早苗撮影

 鎌倉時代末期~南北朝時代の武将、楠木正成、正行(まさつら)親子をテーマとしたNHK大河ドラマの実現を目指して、全国13都府県の62自治体が「『楠公さん』大河ドラマ誘致協議会」を結成し、誘致活動を展開している。一方、この動きに異を唱える市民もいる。親子が戦前戦中、自らの命を捨てて天皇に尽くした忠義のシンボルとされた歴史があるからだ。「楠公復活」に強い危機感を訴えている。【亀田早苗】

 協議会は2018年に結成。大河ドラマ制作を求める署名集めに取り組み、20年3月現在で3万9329人分を集めた。楠公ゆかりの地の広域観光や経済振興が目的だといい、大阪府内からは全国最多の36市町村が参加。正成の生誕地とされる千早赤阪村や、少年期を過ごしたという河内長野市など南河内が一つの核だ。

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