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新型コロナ 南ア庶民の足、略奪・破壊横行 ケーブル高値転売 2200キロの鉄道、大半で運転停止

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激しく破壊されたクリップタウン駅のホーム=南アフリカ・ヨハネスブルクで2020年10月26日午後0時57分、平野光芳撮影
激しく破壊されたクリップタウン駅のホーム=南アフリカ・ヨハネスブルクで2020年10月26日午後0時57分、平野光芳撮影

 新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で3~6月に営業を見合わせた南アフリカの都市近郊電車路線で、電線やケーブルなど設備の略奪・破壊が相次いでいる。電車が走らなくなり、警備が手薄になったところを狙われた。約2200キロある路線の大半で運転が再開できていない深刻な状態が続いている。

ロックダウン中に

 枕木の間から生えた雑草がひざ丈ほどまで伸び、黄色いかれんな花を咲かせていた。南アの最大都市・ヨハネスブルク南西部にあるソウェト地区。半年以上電車が通っていないという線路の上を歩くと、略奪の痕跡が至るところで目についた。頭上にあったはずの架線はほとんどなく、絶縁器具だけがゆらゆらとぶら下がる。線路脇には長い溝が掘られて、地中の通信ケーブルが根こそぎ取られていた。信号機も根元から倒され、中の電子機器がない。

 同地区内にあるクリップタウン駅。無人のホームの上を歩いていると、線路脇で5人ほどの若い男らがスコップで地面を掘っているのが見えた。カメラを向けると「写真を撮るな!」と鋭い声が返ってきた。白昼堂々、地中のケーブルを盗んでいるようだ。駅舎は廃虚同然になっていた。プラスチック製の待合用の椅子は粉々に砕かれ、金属製の階段の手すりは切り取られてなくなっている。事務室、トイレ、切符売り場……。いずれも略奪や…

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