「この迫力は、テレビでは伝えきれない。大きな画面と音が伴う映像として記録する意味がある」。TBSの社員ながら、現在公開中のドキュメンタリー映画「相撲道」を独自に製作、監督したのは、相撲部屋の見学がきっかけだった。
プロデューサー、総合演出として数々の人気番組を生み出してきたが、40歳を超えた頃から何か新しい挑戦をしなければと思っていた。番組出演者の紹介で訪れた境川部屋の朝稽古(げいこ)を見て、強い衝撃を受けた。体の大きい力士が我先に土俵を奪い合う張り詰めた緊張感、立ち合いで頭からぶつかる鈍い音の響き、一瞬の静けさ、気合……。
映画製作の企画を会社に持っていったが「ビジネスとして難しい」と却下され、「じゃあ、自分でやります」と副業を申請した。2018年12月から約半年、土日や有給休暇を充て、製作費は自腹を切り、協賛企業を探して調達。境川部屋に加え高田川部屋にも密着取材した。
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