日豪、安全保障で協力強化 自衛隊と豪軍、共同訓練円滑化 法的地位大枠合意
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菅義偉首相は17日、来日したオーストラリアのモリソン首相と首相官邸で会談し、自衛隊と豪軍が共同訓練で相互訪問する際の法的地位を定める「円滑化協定」について大枠で合意した。安全保障分野を中心に「準同盟国」として関係を強化し、海洋進出を強める中国をけん制する狙いがある。
モリソン氏は、新型コロナウイルスの感染拡大後、初めて来日した外国首脳となった。両首脳は安全保障と経済での協力強化を掲げた日豪首脳共同声明に署名した。
会談で、両首脳は地域の安定のため、米大統領選で当選が確実となったバイデン前副大統領との緊密な協力を進めることで一致。声明でも、米国の地域への継続的関与を歓迎した。中国を念頭に、南シナ海と東シナ海の状況に対する深刻な懸念と、一方的な行動への強い反対を表明し、香港情勢について重大な懸念を共有した。2021年のできるだけ早期に両国の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開くことも確認した。
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