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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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被災した故郷に恩返し 「過疎地」の法律事務所で奮闘する若手弁護士 岩手・釜石

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細川恵喜弁護士
細川恵喜弁護士

 東日本大震災の被災地で、故郷に恩返ししたいと奮闘する若手弁護士がいる。岩手県釜石市の「釜石ひまわり基金法律事務所」所長、細川恵喜弁護士(29)。同県出身だが震災当時は東京都内の大学に通い、「何もできなかった」思いからUターン赴任した。同市内に弁護士は細川さんを含め2人だけ。被災地ならではの案件も含め、幅広いニーズを感じているという。

 細川さんは盛岡市育ち。父親は同県遠野市、母親は同県大槌町の出身で、誕生したのは間にある釜石市内の病院だった。幼い頃はよく釜石を訪れ、高台にある釜石大観音から広大な海を眺めたり、かつて市中心部に開設されていた屋外市場の活気ある雰囲気に魅了されたりしたという。

 盛岡市内の高校を経て一橋大学(東京都)に進学。大学1年の時に震災が起きた。大槌町にいる母方の祖母は1960年のチリ地震の際に津波を経験しており、川の水が海に引いていく様子をみて祖父と一緒に高台に急ぎ、難を逃れた。ただ、家は津波に流された。

 細川さんは都内で知った震災のニュースにショックを受けたが、…

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