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台湾文学翻訳家の故・天野健太郎さんが生前書きためていた俳句とエッセーをまとめた『風景と自由 天野健太郎句文集』(2200円)が、新泉社から刊行された。作者が胸を震わせた光景が、読む者の心に直接飛び込んでくるような句集だ。
天野さんは2018年11月に47歳で亡くなった。その直前には邦訳を手がけた呉明益さんの長編小説『自転車泥棒』(文芸春秋)が刊行されたばかり。急逝には誰もが驚いた。多くの人が、天野さんが亡くなって初めて膵臓(すいぞう)がんを患っていたと知ったからだ。同時に知ったのが、俳句を作っていたことだった。
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