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山は博物館

白峰三山も「自分のもの」 オリオン愛した「星の文人」抱影氏

南アルプスの白峰三山。右から北岳、間ノ岳、農鳥岳=辻山の山頂で2020年10月21日、去石信一撮影

 感情豊かな文章で星を表現した野尻抱影氏(1885~1977年)は、大学や天文台に属しない一人の天文ファンながら、文学的素養と豊富な知識でその普及に貢献した唯一無二の存在だった。冬の星座の代表、オリオン座にほれ込み、南アルプスの北岳(3193メートル)、間(あい)ノ岳(3190メートル)、農鳥岳(3026メートル)の「白峰(しらね)三山」も愛した。英語教師として甲府市に住んだ20代の時「(オリオンの)三つ星は真西へ沈む。そこは白峰。(両者を)自分のものと思っていた」。

 数々の随筆によると、風邪で入院した中学生の時、友人が描いた星図と夜空をふと見比べた。オリオン座中央の「三つ星」と周辺の星が「木枯らしに吹き澄まされ、ぎらぎらきらめいていた光景にわくわくさせられた。それからオリオン座に取りつかれ、秋も半ばを過ぎると背伸びする思いで出現を待ちわびた」。

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